蛇谷 りえ / JATANI RIE

Dear

彼女は笑うとしわで目がなくなる。

彼女は小さい背丈をしている。

彼女はみんなの意見をじっと聞いて、最後に一言だけ言葉を発してみんなを納得させる。

彼女の生けるお花は型破れでかっこいい。

彼女のつくったシラウオの天ぷらは美味。

彼女は怒らない。アドバイスをくれる。

彼女のところにいくとぽろっと悩み事がでてくる。

彼女はいたずらに楽しんでるとき、いひひと笑う。

彼女の着る服はいつも新鮮でユニークでかわいい。

彼女はあるとき姿を見る事が少なくなって、通院しはじめた。

2012年の冬にこの地で出会って4年がたった。

まだまだ間に合ってないのに、彼女は遠くの方へいこうとする。

私は病気をなおせない。

私は彼女を止められない。

彼女のために一体何ができるのかな。

このあと、彼女はどこにいくのかな。

2016年01月25日 BLOG