蛇谷 りえ / JATANI RIE

裏切らない

イマジネーションの世界に逃げ込む。裏切りがなさすぎて飽きたら、またこっちの世界に戻る。こっちの世界で裏切られたらまたあっちの世界にいく。こっちの世界に裏切られたら激しく揺れるのに、裏切られないならそれはそれで退屈に思うのは、わたしが天邪鬼の子どもなんだろうか。いっそのこと、あっちとこっちの往復を繰り返して、高速回転でチーズになったら、チーズ職人として転職しようと思う。そんな妄想をしながら、美味しい蕎麦つゆをつくって、ざるそばで自分のご機嫌をとろうと張り切っていたら、鍋がひっくりかえって、見事に蕎麦の湯鍋が蕎麦つゆの鍋にはいって、いい塩梅の温そばになった。蕎麦湯で床も掃除ができて、一石二鳥とはこのことか。

2017年08月15日 BLOG

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