蛇谷 りえ / JATANI RIE

ある日、家に帰ってきたら、猫がひょこひょこと3本足で歩いてた。一本の前足は地面につかずに、ケンケンするように足をおってある。痛そうなので抱えたらブルブル震えてて熱い。どうしたんやー?と声をかけても、猫の顔は無表情でにゃーにゃー言う。声色は痛そうでもないし、よくわからない。折れた前足をのばしてみようと触ったらシャーシャー言うので、ここに何かあるらしいが無表情。というか遠い目をしてる。こういうときに感情を共有しようとしないんだなーとか、むしろ平然としないと狙われちゃうのか。そういう気持ちはわからなくはないよと一緒に寝る。

次の日、朝から病院に電話して診てもらった。相変わらず無表情だが、車にのるとニャーニャーと窓の外の風景をみて興奮してる。獣医さんにみてもらったら、噛まれていた。猫かなんかに手を出して、ガブっと一撃だったらしい。ピンセットがぐいぐい入るほど深い傷だった。足が伸ばせないほど生後9ヶ月にして誰かに噛まれるとは、なんて厳しい猫社会。きっとそのときもお嬢は無表情だったに違いない。早く怪我が治るといいね。

2022年01月17日 BLOG

1 2 3 4 5 6 567