蛇谷 りえ / JATANI RIE

古武術をやってると、いわれた方向に体が思うように動かなかったり、どうしても同じところでふらついたりするので、どうしたらいいのか師範に相談する。「今の感じ、いいですね。」と教えてくれるので、今の感じを忘れないように体で覚えようとする。立ち方が三角になるように、へそあたりに意識をするように、ふとしたときに、気をつけてみる。そしたら、椅子にしても車にしても当番中も、軸がバラバラで、いろんな姿勢をしてきたわたしの体に気づく。いつでもどこでも軸を見失わないようにやってみる。懐を深くしなさいと度々注意され、いまいちピンとこないので、あれこれしつもんすると、イメージができてきた。イメージができても、できるかどうかがアレなんだけど。懐深くしていこう。毎回身体に向けられる言葉にひとつひとつ、わくわくしてる。わからない世界もたのしいし、わたしの身体はこんなことまでできるんですか?ってやったことない動きができたり、力が発揮されたり、その理論と基本をつくられていく感覚がおもしろいです。

関係するのかしないのかわからないけど、今やってる企画で、美味しい料理を毎週末、味見させてもらったり、作ってる過程をみたりしてる。この人たしかにおいしい料理つくりそう!って身体を店長さんはしていて、つくる過程の動作も料理人の身体にあってて、考えや感情とかに伴ってる料理も、身体と同じ感じに仕上がってくる。見た目と味にギャップがない。古武術の手の動きと足の動きを早く、動かすのと似てる気がする。もはや頭をとおってなくて、反射的にしてる。味覚に動作を近づけていく感じ。そう思うと、わたしが家でつくるときの料理の動作は、割と気に入ってるんだけど、美味しいかと言われるとぼんやりしていて、イメージができてるとうまいこといくんだけど、なにつくろうかイメージできてないときの料理はなんともいえない味になる。でも、いろんな料理の味見をしてると、自分の好きな味がわかってきて、あと、わたしが美味しいって思うのはなにか、ちょっとずつわかってきたので、作り始めてから、美味しい味にもっていくことができるのかもしれない。今度やってみよう。自分が美味しいと思える味がバシっとつくれるようになりたい。毎回、料理の美味しさにスタッフと感動して、この味覚や料理のポイントをことばで残そうとするんだけど、意識がことばになったときは、師範のことばに似ていて、味覚にしても身体の感覚にしても、自分の軸みたいなものと照らし合わせてる感じがおもしろい。

何をかいてるのかわからなくなってきたけど、最近は漠然とした思うことよりも、身体から発見してることがおおくて、ぜんぜん思考回路がちがってきた。朝起きたら、なぜか日当たりのよい窓辺に椅子をおいて、ぼーっとするようになったりするあたりとか。

2020年01月22日 BLOG

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