蛇谷 りえ / JATANI RIE

ひとりごと

シルバーウィークの長めの波を受け、その間にも細かなことがいろいろあった。しかしその追い風が背中を押して、パソコンの前を通り過ぎて、もう次の日曜になろうとしている。電源がつかなくなったノートパソコンの掃除を何時間もかけて直す。昨日もこわれた電気スタンドを直そうとドライバーでいじる。こわれた服もなんとかしたい。こわれたものをハイブリッドに復活させるのが好きかもしれない。鍋が好きで、この前、鍋をつくったらハイブリッド鍋と言われた。

カフェで大阪にいったときに買ったグレングールドのベートーベンを流し一人うっとりしていた。レコード屋の気分はこんな感じだろう。もっといろいろ聞きたいけど、揃えるの大変そうだから、がまん。今度大人の人に借りよう。ある人の作品を見せてもらう機会があって、作品を見せてもらう。その人の話を聞いてる間にその人らしさとか言葉とかぽろぽろ出てきてウケる。「作品をつくるときって一人でめっちゃ苦しんでパワーを使うから、発表したときには燃料をもらう必要があると思っていて、その燃料は観客からお金とか褒めてもらったりして与えられるものやと思うんです。」という話にみんなでなって、果たしてそうかなあ、と立ち止まる。そしたら別の人は、僕は鳩の糞からよろこびをもらったりします。とか言うから、わたしは犬やったり、通りすがりのばあちゃんやったり、予測つかない出来事が起きたときやなーと思い出す。また別の人が、わたしは一人で作品をコツコツつくるのがむいてないと思ってやめたんです。と言う言葉に、(でもその人は作品ではないけれど、今も変わらず一人でコツコツ作ってるので嘘やと小さくツッコんだ。)わたしもそうやったけど、でも、その場に予測できない状況をつくって、起きるかどうか見るのが好きで、毎回違うことやってて、それは今もなんも変わってないなーと。ふと、これまでの自分のことがパラパラパラーっと頭の中で回想した。言葉にすると頼りないけど、頭の中ではもっとはっきりとした映像が流れてた。この話の前に、作曲をするワークショップをやって、そこで作曲と演奏を初めてした。生まれて初めてでどきどきしたけど、ぜんぜん緊張とかはなくて、どんどん夢中になって、やっぱり毎回違う楽器とか、違うリズムとか、動作とか、音楽の展開を急に変えたりするのが好きで、何回やってもにやにやしながらそれをしている自分がいて、頭おかしいと思った。めっちゃ楽しくて、めっちゃお腹すいた。調和嫌い。あと、驚かすのが好きな人と、驚かしたらおもしろい反応をする人が周りにいるので、エンドレスに続く。中でも私は、おもしろい反応をする人の様子をみるのがおもしろいからそこばっかり見てる。ここに来る人たちはだいたいそのあたりの人が多いので、これはどういうことなんやろうなと考えている。驚かすのが好きって、言われてみれば、私もそうやもん。でも驚かされるのはときによって苦手だけど。

2015年09月27日 BLOG