蛇谷 りえ / JATANI RIE

ワンピースをつくってる

昔はよく思い立ったら、やみくもに自分で着る服を自分でつくっていたんだけど、つくってみてやはり、パタンナーの技というか、テクニックが自分には習得されていないことを理解し、それを深く勉強する気力はなくて、そのまま服をつくらずに、作れない服を買うようになっていた。

ここ最近、パタンナーの友人と近い仲になることができて、その人の性質がなんとなくわかってきたのと、私のこともなんとなくわかってもらえてる気がしたので、あらためて服のつくり方を教えてもらおうと思い、声をかけたら興味を持ってくれて。私だけに教えてもらうのもなんだし、と思って、私の気の知れた人たちに連絡すると数名の賛同者があったのでちいさい洋服をつくる会(ワンピース編)ができている。今は、トワールという試し縫いのための生地で各自イメージしたデザインから、パターンをひいて、組み立ててるところ。

友人は、パタンナー経験も豊富で、知識もたっぷりあるから、私たちに何をどこまでを教えたらいいか、情報提供について考えながらしてやっているらしく。教えてもらっている側の私も、彼女から何を聞いたら今後に役立つか、無意識にも取捨選択しながら手を動かす。他のメンバーもそれぞれに興味関心がさまざまにあるようで、それを引き受ける彼女は定点観測しているようですこし楽しそう。

メンバーそれぞれが違うデザイン(ワンピースといえどたくさんあるからね)で、パターンのひき方を教わり、完成させていく。スケジュールもばらばらに。もうすでにいくつかの人たちは先を進んでいると、他の人の様子を伺ったり。

なんとか教室とか、講座とかあるでしょ。そういうのって、あまり受けたことがない私にとって、こういう会が勉強する場のように思っている。一方的に何かを教わるのが、ほんとに苦手で学校とかほんと嫌だったし。でもそれは家で一人で本を読んだりすればいいんだけど、そういう時間をつくるのも、あと回しにしてしまう性格にとっては、こういう場が理にかなっていたりする。プライベートな講座。カリスマな、誰かさんの知恵を引き受けたいわけではなくて、服のプロになりたいわけでもない、自分の、生活のためにそれを学びたい。わたしの、生活のための勉強会。

この服をつくる会に限らずの話なんだけど、料理にしても、お化粧にしても、自分の生活をもうひとつ楽しむための勉強や知恵が欲しくって、勉強したい、と以前から思ってるのは、それなんだと思う。

勉強するために、大学へ行くのもいいなと思うし。勉強するために、何か手や身体を動かすのもいいと思う。そうやって大人になった今からでも習得するための手段がたくさんあると思うと、ちょっと楽しいんじゃないかな。

DIYというほどでもない、自分自身の関心ある側面を見つめるための、作業場。いいワンピースできるかなー。

2011年08月10日 BLOG