蛇谷 りえ / JATANI RIE

媒体について

たぶん。私は直接人と触れ合ったり、言葉で言いあうのがあまり経験がなく。率直にいうと苦手で。できれば避けて生きていきたいんだけど、そうしてしまったら、たぶん、やばい状態になるのは、どこか背後で感じていて。やばい状態の中が悪いとかじゃなくて、やばいだけなんだけど。

とあるダンスや振り付けをしてる人のワークショップを見て、人間っていうのは身体という媒体であんな関係性をつくることができるのか、と目撃して感動した。そのエピソードはまた今度、ここに記するとして、その感動した後で、これはなんなんだろうなーと考えてた。

身体も、音楽も、わたしから直接表すものは、すごく構える習性があって、いつかそれを乗り越えることがあるかもしれないけど、現状はそうで。なにか媒体を通さないと人に伝えられない。でも、媒体のリテラシーなんて、みんながみんな訓練してるものではないし、そもそも受け取り方はさまざまにあるので、それがおもしろいのだけれど、こっちは必死にきちんと伝えようと神経使ってる。最近ようやくおもしろい、と思えてきてるのと、だからこその、伝えたいことを明確に示そうという理解をしてきた。

たぶん、媒体はみんな得意不得意、馴染む馴染まないがあって、手段として選んでいったり、知らなかったり、いろいろなんだろうけど。私は、私が素直に思いを伝えられる媒体を探して、伝えていってるだけなんだろうな。それはとてもまわりくどいかもしれないけど、それを抜きにはできないというか。

 

 

2011年09月08日 BLOG