蛇谷 りえ / JATANI RIE

交換するもの

ボランティアって言葉があるけど、大阪で聞くこの言葉と、鳥取で聞くこの言葉は微妙に違う。震災とかもそうだけど、自分でできることをやりたいのは、たぶんボランティア。自分でしかできないことは仕事になるのかもしれない。でも、お金を受け取ると、やっかいになる瞬間もあるので、仕事にするってのは、それだけ、いいこともやなことも受け止めて、向き合わないといけないんだと思う。それでもって、プロ。というか、それでもって仕事なのだろう。たぶん。

ボランティアは、自分でできることをできるときにする。できないときはしない。無理をすると仕事になるから。たぶん、それでいいんだと思う。そう思うと、相手がこれを仕事でやってるのか、ボランティアでやってるのか、うーん、そんな簡単にものごとが二択になるわけじゃないから、むずかしいんだけど。でも、自分がどこに意識をおいているかを認識しておきたいな、と思うし、相手に依頼するときも、それは明確に伝えておきたいと思う。もしくは、じっくりその仕事っぷりをみたり、人となりを知っていたいと思う。

お金じゃなくてもいいんだよ。お礼のカタチとか、なんや、あなたを重要にしてることなんかは。お金じゃなくて、もっと違うカタチのお返しがあるはずで、それをちゃんと的確に返したいなって思うねん。お腹すいてる人には、お金よりも、あったかいごはんとか、おにぎりが喜ばれるんやと思うねん。例えばきっと、そういうことなんやと思う。そういう今までの経験とか、これまで私がしてもらってたことを思い巡らせながら、交換するものを考えていけたらなと思いました。このごろ。

でもつい、今までの環境のやり方を循環させてしまいそうなので、考えながらやるしかない。間違ってるかもしれないし、おかしいかもしれないけど、お金は循環させるんなら、仕事として、本気のところで思い切りでっかくやりたい。そんなことを、ここ最近いろんな人と会って話してて思いました。今もそれは考えてます。

2011年11月01日 BLOG