蛇谷 りえ / JATANI RIE

私の会社でスタッフを1名募集します。

鳥取の「たみ」は、うかぶLLCという合同会社で運営していて、わたしたちのアイデアによる借金も、光熱費も、交通費も、会社が負担してくれています。社会保険はまだ余裕ないし、まだ微々たる金額ですが、月に一回お給料ももらえます。いままでは身体ひとつで社会にぶつかってがむしゃらに働いてきましたが、会社があることでバリアみたいなクッションが間にあるようで、私はその中で小さい車輪をカシャカシャまわしてるようです。モビルスーツみたいな。着たことないけど。

小さな会社があるだけで、個人の立場って随分楽になるなー。って最近の実感です。フリーランスのときは、ちょっとした経済や社会の流れにダイレクトにひびいたり、関係なかったり極端でしたが、会社にいるとすこしのことではびくともしない印象です。(でも、大きなことにはひっくりかえるんだろうなあ。恐。)でも、超めんどくさいことも多くて、お金のこととかお金のこととか。ちょっとしたことも、やるとなったら何もかもが、おおごとになるのもめんどくさい、ってこともやってみてわかってきました。

また、私の会社を、離れたところから見てみると、町の人からしたら、どんな風に見えてるんだろうって思ったとき、はじめて社会貢献の意味が、会社の立場から理解できたりします。個人同士のおつきあいがあったのに、会社のためにシコシコ働くと、時間の流れが変わってしまって、なかなか会えなくなって顔のみえない関係になってしまう。いつも店番してたお店に、私がいなくなると、話せることも話せなくなる。もちろん、それは相手にとっては寂しいけれど、個人だけで抱えられるものなんて、半径1mぐらいのことだと思うから、個人が拡張して、個人の考えが、会社の大きな理念みたいになって、シェアできたなら、それはすばらしいと思うんです。私がいなくても、大丈夫なような。だけど、そんな意識の共有がどこまで可能なのか、可能だったら、みんないい会社になってるはずで、そうじゃないのは、やっぱりそれがどこか歪んでくるのかもしれない。それでも、いつか私がいなくても会社はまわって、私はカウンターのお客さん側でニヤニヤしてたい。たぶん、会社の最たるお客はもうひとりのわたしだと思う。

そんな風に、わたしと会社をもんもんとしながら、会社のために私がいるのか、私のために会社があるのか。あるいは誰かのための会社なのか。この天秤を意識しながらやっていきたいと思います。そんなわけで、会社設立して一年足らずですが、いっちょまえにスタッフを募集します。一年間しか雇えませんが、一年間の滞在制作だと思えば、お金ももらえるし、失業手当もあるし、ちょっと飛ぶにはいい機会ではないでしょうか?会社にとっては、一時的なスタッフ増加がどのような動きを可能にするのか、いろいろ試してみたいし、私個人にとっては、新しいチームメイトが増えて、自分の知識や幅が広がれば嬉しいなと思っています。

ご興味ある方はぜひお申し込みを、周囲のご友人たちにもご周知のほどよろしくお願い致します。

スタッフ募集に関する情報はこちらをご覧ください↓

http://ukabullc.com/

2013年04月20日 BLOG