蛇谷 りえ / JATANI RIE

人間と機械

オンラインで新しいアプリケーションの説明を受けたら、相手の顔が見えなくて、明らかに作られた声に案内されるまま、操作方法を教わる。

え、もしかしてロボットかなあ。と一瞬疑ったが、遠くの方で救急車のサイレンが聞こえてきたので、おそらく路上の近い場所でマイクつけてやっているのかなと、想像ができて安心した。こちらの質問を投げかけると答えてくれた。でもこれがもしAIだったら、結構答えられそうな内容だったと思う。よくある質問とか集めたら、対応できそう。

人間の仕事の負担を軽減するために、プログラムが開発され、同じ空間にいなくても仕事ができるようになった。その分人間が通勤しなくても良い自由を得たことでもあるけど。ロボットのような声で再現性の高い人間を演じるのは、もはやそれは人間なのか。ロボットなのか。戸惑う。

人間のようなロボット。ロボットのような人間が、もう作られてるんだなって。それがいいとか悪いとかが言いたいわけじゃなくて。その先に何が生まれるのだろう。

2023年04月20日 BLOG