蛇谷 りえ / JATANI RIE

穴かな。どこまで掘っても空っぽな。でも、手がかりはある。掘ってる土の感触、匂いもわかる。

集中が途切れながらも。休憩して、人差し指で寝転びながら、黒い画面を触っても、私が見たいものはそこにないのもわかってる。

穴を掘るのは、孤独なので、海に潜るような、自分の呼吸しか聞こえないから。ちょっと怖くなる。

だけど、わかるよって言ってくれる仲間がいるから大丈夫。

この前出会った二十歳の子みたいに、泣きそうになった。

2023年11月09日 BLOG