蛇谷 りえ / JATANI RIE

イルカ、読み終わり。

一気に読み終わって半日が過ぎた。予定していた東京出張がキャンセルになって、お風呂につかったり、本を読んだり、うとうとしたり、掃除をしたりした。

イルカは、内縁の妻のいる男の、子供授かる女性の話で、女性が男性から求められてる一般的なものに対しての違和感、妊娠する前兆、妊娠したときの感覚の変化などが細かく描かれていて、まるでよしもとばななのドキュメンタリー本だった。よしもとばなながどんな男性の子供を産んだのかは知らないけれど、妊娠したときに生じるであろう心境や状況が、すごくリアルで、いままさに妊娠している友達のことが重なった。わたしは妊娠したことがないし、親が弟をお腹にいれているときに、一回だけお腹をさすっただけで、妊娠に対してやっぱりどこか他人事な感覚で、そりゃそうなんだけど。この本を読んで、改めてその不思議でこわい感じが言葉でわかった気がした。

一日、窓をあけていた。冷たい風がはいってきたり、雨がピタンピタン音をだしたりして家の中は冷えた。電気ストーブを出して、本を読んだり、考え事をする。気になってるトピックがいくつかあって、それらがうまく定着していない。ばななの文章は、読んでいてどきどきさせられる。うまく言えないけど、小さくこまかい。読んでる途中、作者はここにはいないんだな、って思うことがあったり、いま、この主人公が作者だな、とよぎる瞬間があった。本当のようで、嘘のような、嘘のようで、本当のようなストーリーって好きな方だと思う。

2011年06月01日 BLOG