蛇谷 りえ / JATANI RIE

音楽/反射/コンタクト

仕事で、音楽やってる人やダンスやってる人と出会う機会が何度かあって、その人たちの行動をみてると、わたしには持ってない感覚で、体がひょいっひょいっと動いていて、その振る舞いの根拠が、音楽的だったり、身体的だったりでおもしろい。音っていうのは、みえない何か音波?みたいなのが発信されて、物があって、障害となって、振動となって、それが跳ね返ってきていて、またそれを受けたり受けなかったり、媒体によって、反響を変化させたりするわけだけれど、その人は楽器がなくても、その論理で行動になってるときがおもしろいなーと思って、たまに真似してみてる。

ダンスの人は、特にその人がコンタクト(接触とか接するとか)を意識してる人だからか、他人と私の見えない間をどうコンタクトするか、体全体で行われていておもしろい。こっちは、音楽の人と比べると、少し違って目に力を感じる。その人がそうなのかもしれないけれど、目でコンタクトしてる感じ。その人はきっと、目がみえなくなっても、違う手段を持ち入りそうだけど、コンタクトは、相手をがしっと捉えてからの、石を動かすような、音楽とちがってひょいひょいしてないのが、親近感が湧く。人間っていう石みたいな道具をがっしりと、かつ柔軟に交わすというか、動かしていくために、体の緊張をほぐしてたり、いろんな動きができるようにレッスンしていたりするのがおもしろいなーと思って、たまに真似してみてる。

私はというと、ちょっと最近頭が堅くなってる。心配や気を配ることが身近すぎて、考える反復がせまい感じ。スクロールをのばさないと、体とか心が窮屈になってきてる。物理的な動きもせまくなってるから、目が、同じ物をみてしまって、目の保養もしたい。それが上記の人の眼差しだったり、振る舞いだったりが、刺激を与えてくれているけれど、もっと自分でも遠くに思いを馳せる意識していかないとなーと、ちょっと思考が止まってる自分に気づいてます。あっちこっちに手紙でもかこう。

2013年09月21日 BLOG