蛇谷 りえ / JATANI RIE

日記をかきます、かきくけこ

沖縄2日目。うすっぺらい布団、ベニヤ板で囲われたベットで携帯を充電して、目を閉じて開けたら朝だった。予定時間のぎりぎりに目覚め、寝ぼけながら待ち合わせ場所のリビングへ向かう。うっかり寝坊した仲間を少し待って、チェックアウトし、モノレールにのって、美術博物館へ。美術博物館は、鳥取にもあるけれど、沖縄のはどんなのかなーという興味だけでいったものの、とてもきれいな博物館で、一瞬にしてはしゃいだ。時間がないので、美術館ではなく、博物館のチケットを選ぶ。博物館は、映像やタッチパネル、剥製、展示など、いろんなメディアで展示されていて、たのしかった。沖縄の「紅型」がかわいかったなあ。あと、地図もよかった。絵巻物も。沖縄の博物館ってことなので、全貌が見れるんだけど、中でもわたしは暮らしの歴史とか、道具に興味があって、足が自然に向いた。民謡とか祭りとか、祈りとか、暮らしの知恵や教えを伝えていくもの、残ってるものに、やはり興味があるなあ。としみじみする。そうしてると、あっという間にタイムリミットがきて、近所の沖縄そばやに駆け込む。観光地にあるだけあって、注文したそばが出てくるのが早くて驚く。沖縄そば、あっさりしてておいしい。毎日食べれる。時間がないので、タクシーにのって公民館へ向かう。今回のメイン目的の練習のために。

公民館にいくと、「P部」という付け加えられたカードが掲示板に差し込まれていた。「P部」とは、perfumeのダンスを完コピすることを目指すサークル。私と、他に3名いて、そのうち一人は、マネージャーになってダンス練習をとことん支えてもらった。(マネージメント能力にたびたび感動する。)今回の課題曲は「ねえ」。仲間の二人は高速ステップを予習してきていて、ほとんど完璧で、私はまったくしてなかったので、ひやひやする。前日にPVをみて、今回の難しいところは、3人ともダンスの内容が異なるので、一人ひとりの責任が生じる。(みんなでいっしょに練習できない)だから、自主練と全体合わせをしながら、それぞれ詰めていく。ダンス自体、そんなに好きじゃないのに、映像をみて、ダンスを覚えるなんて、と消極的な気持ちでスタートしたが、沖縄まで来たし、そうぐずぐず言ってらんない。と、映像に食い入る。せめて好きなところからやろーっと思って、かしゆかの好きなしぐさから覚えていく。映像を編集するように、全体的にぼやかしながら頭に入れていって動きを把握するところで、たった二時間の練習があっというまに終わる。その後、言事堂という古本屋さんに立ち寄って、向かいにあるサーターアンダギー屋で買って、部活帰りみたいにだらだらすごす。静かな住宅街で、たまにタクシーが凄いスピードで通り抜ける。夕陽がやわらかくていい町。国際通りを抜けて、荷物多いし、足は筋肉痛だしで、とぼとぼ歩きながら今日の宿へ目指す。18時になってもまだ明るい沖縄。荷物を置いて、町へ繰り出す。町は、見るところが多いから、一日のうちにたくさん歩くことができた。食べ歩きしたい気持ちだったけど、意外と屋台は少なくて、市場を歩く。ロングTシャツで事足りるなんて、なんなら今すぐビールが呑みたいが、ここはそんなゆるい町でもなかった。

市場に「おかずの便利屋」という店がある。そこのぎょうざが最高においしいと聞いたので、みんなで行く。ずいぶん歩いた。狭い通路の曲がり角が多いので、迷路みたいにうろちょろして、たどり着いたら、通路にテーブル席をかまえた店だった。周りは、営業が終わったのか、シャッターがおりてる。下水の匂いがふんわり漂う。大阪を思い出す。頼めるものを全部注文して、呑んでしゃべった。Perfumeに関係ない話、沖縄にも関係ない話。でも、ここでしか話せないことばかりで、たのしかった。お腹もふくれたのでお会計すると、5千いくらで、安すぎて、安すぎた。

酔っぱらってふらふらしながら、歩いて帰ると、仲間の知り合いが近所に住んでるとのことなので、お家を訪ねることに。あさおくんは、超がつくほどに酔っぱらいの私たちをもてなしてくれて、たのしかった。機嫌よくおやすみなさいをして、宿に到着。トットと布団を敷いて、5秒で寝た人をみて爆笑してたら、わたしも深呼吸したらアラームもつけずに眠ってしまう。翌朝早朝に公設市場にいきたかったのに、寝坊して、出遅れた。

2014年01月16日 BLOG