蛇谷 りえ / JATANI RIE

ファッションについて

たみに出入りする大学生たちが、研究ばっかりやってるもんだから、私も何か研究しよう、そして静かに発表しようと思って、触発されている。色々と興味はつきないけれど、ファッションにこのところ興味があって、本を読んだから余計だけれど、そのことについて考えてる。この間、誘われたイベントで、なにやってもいいよということだったので、ファッションについてのおしゃべり会をしたんだけど、おもしろかった。自分のおもしろいポイントを見つけるのに、なかなか手間取ったけど、わたしの興味はここかもしれないと、たしかな手応えがあったから嬉しかった。

ファッションについて、調べてみると、流行とスタイルとモードといろんな言葉の意味が出てくるけど、わたしはどうも、流行よりは、スタイルに興味がある。スタイルは、その人を取り巻く環境を切りはなせない個人的な文脈があって、それは、生活の中で自然と生まれていたり、自然とキュレーションされていて、そのスタイルの理由をきいてると個人の生活が垣間みれておもしろい。おもしろい、と思う瞬間は、わたしの場合、その人が無意識に選んでるものだったり、生活環境によって仕方のなさを引き受けていて、その仕方のなさを引き受けることから、希望というか、前にすすむために見出した技みたいなのが生まれてるようで、おもしろいなーと感心する瞬間があった。

また、流行の方のファッションはモードから流れてくるんだけど、コピペコピペで一般化して消費されていくんだけど、たまに、スタイルになる瞬間があるから、それも興味深いなーと思う。私がミーハーなのは、そういうところを信じてるからだと思う。でも、作られたファッションは興味なくて、私はモードに興味がある。昔働いていた設計事務所で、デザイナーの人が、わたしたちはファッションをつくるんじゃなくて、モードをつくらないといけないんだよ、と言う言葉をたまに思い出す。どういうことかなーとずっと気になってたけど、今ならわかる気がする。モードはすき、だけど、それらがスタイルに定着する瞬間とか、理由が気になるんだよね。

2014年04月23日 BLOG