蛇谷 りえ / JATANI RIE

毎日新しく

声をかけあうこと、相手と触れ合うこと、なにかしらの行為あるいは意識によって

相手と水準が揃って、一体化することは心地がいい。

このまま布団に、コロッケに、温泉に、海そのものになれるかもしれないと思えるのは、

そうした心地よさからだ。

でも、その心地よさは、不安になるときがある。

一体化して、そもそもの、相手との違いや対象が見えなくなってしまうこと。

それぞれが意識する詰め寄る気持ちとか偶然とか。ピースがはまってしまって、安定してしまう。

私の輪郭がわからなくなることは、知らないうちに相手に負担をかけている恐れがある。

だから、独りがいいなっておもう。

目の前に対峙して、不器用に失敗したり成功したりしながら、心地よさを味わいたいし、

心地よさをつくっていきたい。

その機能を停止することをさけたい。

2016年04月10日 BLOG