未完成
「りえちゃんって、ずっと途中な感じがいいね。あちこちに生えていく庭みたい。人ってさ、自分のイメージをつくって完成させて、維持しようとするけど、りえちゃんはぜんぜんそうじゃないね。ふふふ」
物の成り立ちをじっくり観察してる友人が何気なくいった言葉。人をそういう風に観察してることにも驚いたけど、私のそれを言い捉えた人は初めてだった。たぶん、気づいてる人はいるけど、言われたことなかった。たしか、きっかけは、髪型に対しての話だったと思う。ヘアメイクは、お気に入りの美容室に3ヶ月に一回ぐらいにいって、「おまかせ」してるのだけど。毎回違うけど、たしかになんかしら「儚さ」ポイントがあるらしく、ぺこちゃんが面白がってるのを、面白がってる。メガネもなんでもそうだけど、自分が選んでるというよりも、周りが選んでくれてる気もするし、その選んだり、作られたものが、最高だから、選ばされてるような。出会ってるというか、呼ばれてるというか。自分が思ってもない案が出てきたときに、ひっくり返るのがおもしろくて、選ぶところがある。だから、ずっと完成しないけど、なんかしらつながっていて、変化してるんだろうな。
2020年10月08日 BLOG