ミークス・カットオフ
ケイリー・ライカートの映画が4本立てで上映されてたので、2本だけ見た。「ウェンディー&ルーシー」と「ミークス・カットオフ」。ミークス・カットオフは、風景がずっと同じで、道はなくて、砂漠のような、植物が少ししか生えてなくて、岩山があって、あの山の向こうに池があるかな?とあわい期待を寄せながらずっと登場人物たちが歩いていく。3組の家族が移住を目的に移動しはじめたものの2週間でつくはずが、5週間経ってもつかなくて、途中で水がはいった樽がひっくり返ったり、大事な形見もどうでもよくなったり、人間関係も悪くなったり。先住民と遭遇したり。といろいろ小さい出来事は起きるものの、人間をポツネンとさせる圧倒的な風景と毎晩やってくる暗闇が印象的だった。上映中、じっと座って、100分近くあの風景を見てると、まぶたの裏にまで焼きついて、1日経ってもあの風景の続きが気になる。ぐぐっても見つからない何かって、これだったのかもしれない。と、納得させられるほどの映画だった。
2021年09月07日 BLOG