蛇谷 りえ / JATANI RIE

1月7日

普段、「こども」とか「アート」とかいう言葉を使ってお仕事させてもらっているので、なんかお返しせななあ。と思って、今まで出会ってきたお友達をお誘いしてみんなで一日中遊びました。ちびっこらと真剣に遊びたい大人らと、ちびっこらのあそびの時間。ちびっこたちは、知人を通じて出会った学童の子らもいれば、私の企画したイベントに参加してくれる子、私の弟たち、私はみんなのことを知っているけど、みんなはお互いのことを知らないという状態で、始めは緊張した顔だったけど、遊び始めたら、あっという間に仲良くなってた。ケンカもしたし、いっぱい笑って、大きい声だしたり、いっぱい走って楽しかった。

自己紹介をしようかなあ、と始めは思ったけど、そんな空気でもなかったので適当にやめた。それでも、凧揚げやったり、餃子たべたり、こおりおにしたり、缶けりしたりしてる中で、勝手にお互いのことを把握して、ようやくそこで名前がついていった。誰かがよんでる名前を真似して呼んでみたり、あたらしい名前をつけてみたり。結局、あの子の名前はなんだったっけな?一体どこからどこまでがお友達だったんだろう。と境目がわからんぐらいにちびっこは集まった。もしかしたら、今、ここにいることに、そもそも名前なんて必要なかったなあ。と、ちびっこたちの繊細なやりとりに気づかされた。

缶けりする子、しない子。土をほって休んでる子、参加してない振りしてしてる子。凧揚げが上手だった子。走りの遅い兄ちゃん。こどもみたいな大人。みんなどこの誰だかわかんないけど、いろんな感情を抱きながら、それぞれの人たちをみて受け止めて遊んでくれてありがとう。次はなにをしようかなあ。どうせならやったことないことがいいよね。

お母さんたちや落ち着きたい子らは、別の場所で餃子やおにぎりをせっせと作ってもらった。お腹すかしてかえったら、餃子のにおいがして、あったかいスープがあって、すぐにご飯を食べることができた。小さな場所でぎゅうぎゅうになって、おかわりしたりご飯を分けたりした。片付けしてくれたり、ご飯をつくって待っててくれる人の存在にも、このときはっとして、心底ありがたみを感じた。

メモ:餃子300個とおにぎり50個以上は、全然足りない!ってことがわかった。

2012年01月15日 BLOG