蛇谷 りえ / JATANI RIE

朝と夜

綿毛のようにふらふらふらふら、夜を夜と思わないように、明るいところに、明るいところに移りついていく傾向がある。夜と朝の境目がわからないのが好き。さみしくないから。でも、たとえ遅くても、ちゃんとかえるようにしないとダメになるな。って三日目の朝にかえってきてふと思った。体が変な感じ。ちゃんとかえりたくなる場所をつくって、犬と散歩を毎朝したい。たとえ、どんなに寝不足であっても、それだけは守れるようになりたい。犬と散歩するのはやっぱり楽しい。もそもそ変動的に歩くし、わたしがどんなに眠たくても、立ち止まりたくても、犬はかまわず私をひっぱって歩いてくれるからいい。それでちゃんとお風呂をはいって、きれいな朝日をあびてお気に入りのソファでコーヒーを飲む。ピアノの音楽を流してくつろぎたいし、おいしいパンも毎朝たべたい。朝を大事にできたらいいなって思う。朝が大事にできたら、夜も大事にできるかもしれない。わたしの生活ではそういうことがしたい。

2016年04月30日 BLOG