蛇谷 りえ / JATANI RIE

1mmずつ

頭の回転と、ものごとの回転は随分違っていることは、犬とか、にんげんとか、植物とか、その人そのものを時間をかけて見ていると、1mmずつ変わっていることがあるから、その微細をキャッチできる眼差しを持っていたい。気温とか、日差しとか、太陽の傾きとか、夕焼けとか、夕飯とか。みんな、なにかしら活動している。少しずつ消えていく過去によって、つくっていく未来にどのような影響を及ぼすのか、わたしたちは、いまなにを残すのか、の問いについては、とても興味深い。わたしはやっぱり、世界を理解すること、支配することは不可能だということから、いま目の前で出会う人とかものごとにたいして、1mmずつ考えていこうかな。仕事で関わっている8mmフィルムのプロジェクトを進めているときに思ったこと。http://hospitale-project.jimdo.com/cafe-library/sumiore-archives-project/

2016年10月04日 BLOG