あくまのしるし
あくまのしるしの危口さんが癌になった。自分の死を宣告されることを想像したときに、たくさんの自分を悔いるのは、自分が完璧主義者だからなのか、甘いからなのか、なんだかよくわからない。なんで、彼が41歳でそんなことにならないといけないのかも、よくわからない。ほかにも、よくわからないことが世の中にたくさんあって、わたしはわかりたくて、つい「なんで?」と質問をしてしまうけど、そこで正しい答えを期待してしまっている自分がきっといて、相手は戸惑いながらも返事してくれるけど、わたしが納得できる答えが一回で聞けるわけでもないので、また質問してしまう。もはや拷問。そこで「わからん」と真面目に言ってくれる人がいたり、なんでだろうね、といっしょに考えてくれたり、関係してるようで全然ちがう話をしてくれたり、そういう人が周りにいてよかったと思う。「わからん」には、たくさんの可能性があるからいいなってその人の顔みてると思うし、なんでだろうなと考えていると、じゃあどうしたいのかな、と自分で考えることができるし、全然ちがう話なのに、答えがすこしわかったりもするから。そうやって、わからないものに付き合っていくしかできない。
危口さんが宣告されてからはじめたブログをみてると、わたしは、2度ほどしか会ったことない危口さんの実直なまなざしと作家精神に励まされる、みんなにも読んでほしいのでリンクさせてもらいます。
2016年12月12日 BLOG