労わる
たみ5周年の記念公演のお知らせをするべく、お世話になってる人の元へ尋ねる。夜になってしまったが、夜は夜で家を尋ねるのはごはんの匂いがして楽しい。昼間に見せない顔をしているし、ここの町の人たちは、玄関口で話さず、招き入れてすぐにお茶が用意される。つい嬉しくなって、お邪魔しますとはりきって上がって、おしゃべりする。人の家で、人の話をきくのは、姿勢がしゃんとするし、話をきくのがたのしい。その人の言葉がするするでてきたらいいなーと思って、どんな相槌を打とうかなとか考えながら話をきいてしまうこともある。5年たったことを話すと、いろいろなお話をいただける。一人で味わう贅沢な時間を噛み締めながら、今は亡き人たちのことを想う。あの人なら、どんな話をしてくれただろうか。あいつの最期があまりにもかっこよくて、わしも死ぬときはあんな風に死にたい。わしは最期まであいつを可愛く思えたのはよかったな、と笑顔で話してくれた。ずっとお互いを労わってきた。と。ここの人たちの人生にくらべたら、まだ5年かあ。じいちゃんの卵焼きもっかい食べたいな。
2017年09月28日 BLOG