蛇谷 りえ / JATANI RIE

とにかく「間」がすごい。この間に耐えられるか、興味半分で試してみてると、不意をついてくるおちゃめな大人。1の返事に5ぐらいで返事しそうになるけど、そこを抑えて、1を1で返してみたりするラリーゲーム。牧谷窯のときみたいに、相手の揺れる呼吸に合わせたり、合わせなかったりする時間はなんとも豊かな時間だ。相手の呼吸ばかりに集中しないように、自分の呼吸を意識すると、意外と自分の呼吸って浅いことがわかったり、マイクをとおして自分の声をきくと、テンションあがってるときよりも、落ち着いている自分の声が、いい声なことに気がつき、声のトーンや大きさに意識を向ける。Yのスタッフの声が小さいんだけど、これ以上声を大きくすると不自然だし、と注意できないまま卒業する。最後まで、彼女の声は小さいが、お客さんにも伝わっているので、問題はなんもない。むしろ素敵な個性。人には人の適正な声のトーンがあるらしい。

2018年02月26日 BLOG