世界を描く
世界というか、町というか。町というと、目の前に広がるそれになるけど、もうすこし、見えないところも含めたいので世界としよう。現実のなかで、どれだけ描けるか。現実世界が舞台になったとしたら。わたしがすべてを支配するのではなくて、筆がひとつの線を描くように、人が歩いていき、立ち止まって会話する。そのただそこに在る光景を、最高の席で眺めていたい。だれがつくったのかわからないぐらいの、有象無象の美しい世界を。たくさん見てきたから、見てきたものを残したい。なんのためとかはわからない。ただ、消えていくから、身体の中に残ったものを、いつかのだれかに向けて、描きたいんだ。
2019年06月21日 BLOG