蛇谷 りえ / JATANI RIE

映画、日記、白さ

今日は頭の後ろが重たい感じがあって、おそらく低気圧による影響だろう。わりと平気な方だけどこういうときはたまにある。キッチンの網戸をつけたので、東から西に風が1日通り過ぎていて、気持ちがいい。なんでかわからないけど、わたしは風とおしのいい空間が好きらしい。季節がかわったらしく、毎朝8時前には朝日が眩しくて目が覚める。最近、映画を見て寝るので、夜更かししても目が覚める。だから、風通しのいい部屋で仕事がひと段落したら、ベッドに寝転び、昼寝をしたりもする。風がふいてるので、外と中がおんなじで、ただ違うのは、屋根と壁があって、ふかふかに包まれているかどうかぐらいのことだと思う。それだけで安心感ってあるらしい。朝の日差しが強いので、机の向きをまた変えた。ごはんを食べるスペースがない。机の天板のサイズの問題だと気づいてきた。今、家にある机は二つあるけど、大きすぎたり、小さすぎたり、中途半端なのでいつかリサイズしたい。ものはないならないで、やっていけるので、捨てたらきっと見えてくるんやろうけど、捨てるのも体力つかうので、温存する。

にんげん研究会で、学生が日記を発表する。発表するための日記なので、どこまで書くのか、書かないのか、その境界があって、言葉の端々に、匂わせていたり、溢れ出ていたりして、すごくいい。その戸惑いも文章から感じられる。同じ日の夜に、映画を見る。作り物同然の映画は、作り物として開き直って一周回って、いや、何周も回って気持ちよかった。映画の絶対的な作り物感に冷めてた時期もあったけど、日記を聞いた感覚と、映画を見る感覚が、ちがうようで同じで。受け取り方次第で、0にも100にもなるような。淡さというか、白さというか、そのグラデーションを感じた。

 

2020年06月19日 BLOG