蛇谷 りえ / JATANI RIE

再開

店が営業再開した。休業中は店に立てないので、スタッフか友達としか会ってなかったから、ちょっと緊張したけど。始まってしまえば、緊張はなくて、やっぱり身体が覚えている。古武術を習っていて、週一だし、覚えも悪いからめたくそに指導されるのだけど、その指導の内容と、店に立つ感じはなんだか似ている。店に立つことは、組み稽古みたいなもので、客が来ようが来まいが、どんな客でも、店にはいってきたところから組みが始まる。珈琲を出すだけではなくて、どこに会話をつなげるか、どんな時間にするか、策を練ってる自分がいる。ほとんど毎日のことだから、いちいち緊張もしないし、緊張するとバレるので、力を抜いてる感じとか。失敗しても、根に持たない。気分を切り替えて前を向く感じも似てる。古武術はぜんぜん上達してないけど。世界の見え方がかわってきた。

古武術で、笑ってごまかす癖があると、何度も指摘される。なんでごまかすんだろうか。ぼんやり癖について考える。「目を逸らさずに自分と向かい合ってみてください。」ということで、師範の言葉をお守りにして取り組んでみる。あと、ものごとをリセットするらしく。前回覚えたことがリセットされるので、基礎が積み上げられてない。このリセットは、良いほうで今まで生かされているが、ここで足をひっぱるなんて。リセットしない方向でやってみる。

師範に指導されながら、自分を発見できて嬉しい。新しい自分、こんにちは。

2020年07月30日 BLOG