蛇谷 りえ / JATANI RIE » Blog Archive » 塩

台湾の料理は油をよくつかう。油の甘さを舌で感じる。でも、油がお腹をもたらせ、お腹をこわす。豆。豆は、さらっとしていて、優しい味。お湯で煮込むといろんな味がして楽しい。あの甘さはなんの砂糖かわからない。なんとか麺や湯はだいたい美味しい。目をつぶって指をさしてもおいしい。レタスのスープ最強伝説。なんの出汁かわからないけど、スープの出汁が美味しくて、そこに入ってるモチっとした麺とか、魚丸が大好き。肉もいいけど、やっぱり魚やな。煮魚もいいけど、やっぱりお寿司が食べたいな。と、口にすると食べたくなるので、お腹の中で唱えた。刺身が食べたい刺身が食べたい。醤油も味噌もほとんどでてこない。買ってこれなかった台湾産の塩の味なのかな、今度は調味料のことが知りたいな。杏仁豆腐は、日本のものはクリーミーすぎて、現地の家族がつくる簡素な杏仁と美味しく炊かれた豆がおいしすぎた。贅沢なゼンザイとはまた違って、簡素なので毎日食べれる。タピオカ、文句無し。紅茶がどんなチェーン店も美味しいなんて。塩。塩に敏感なこの頃。塩は主張するものではなくて、素材の味を引き立たせ、やがて存在がなくなる。あの気配に乾杯。塩、はいってるの?ぐらいが、口の中の感覚をフル回転させる。わかりやすい味じゃなくて、いろんな味を楽しめるようになったら、大人になった証拠だね。予定がつまって、目が回わりそうな恐怖の3月。大事なものを見落とさないように。

 

2016年03月13日 BLOG