ものは時間がつきまとう
心地の良い時間は、ぎゅっと立ち上がって、すっといなくなる。いなくなる瞬間はわかるのに、始まる瞬間は、「いつのまにか」になる。しらじらしいのは、しらける。でも、すっといなくなるのは、寂しくなるので、まだいなくなってはいないと、自分でいい聞かせて、いい聞かせる。
心地の良い時間は、ずっとあるわけじゃないので、いつなくなってもいいように、強くあろうとするけれど、やっぱり、ずっとあったらいいのにな、と欲が出る。欲が出ると、口から手が出てきそうで、出てしまったりする。
心地の良い時間は、始まった瞬間を気付いてしまったら、終わることも同時に始まるので、泣きそうになって、時間を恨む。そんな一日でした。
2015年07月01日 BLOG