どこまでが自分のものなのかしら
昔からふとしたときに、「こいつは私が未来へつれていこう」と思った食器とか小物を、すこしずつ集めてきてた。でも、いまになってそうやって集めてきたものを使う場所がなくて、段ボールに大事にとっておいたけど、使われない方がかわいそうな気がしたので、壊れても仕方がない気持ちで、みんなに使ってもらうことにした。壊れてしまったら、わりとドキドキするので、まだ若干こころもとないけど、でも、たとえ壊れてしまってもまた会えると思う。たぶん。
この間、舞踏家が演出した公演を観にいった。身体ひとつで表現する様をみて、わたしにとって「自分」ってのは、たぶん、自分の輪郭に、触れた光みたいなもので、その光がなにを意味しているのか、そのときの光を通じて自分で自分を見ているんだな。とぼんやり考えていた。自分が好きなものは、自分の中からは存在していなくて、何かに接触して立ち現れている。だから、ソレに触れたとき、違和感からいろいろ発見していくものの、それが自分は好きかどうか気づいたときには、もう、その光はどっかにいってしまっていることが多いんだ。そんな私が、一体このさき、何を残していくのか、さっぱりわからんけど、今まで大事にしてたものを、どっかに投げてしまったら、なんかまた新しいものが訪れる気もして、それはそれでわくわくしている。
鳥取にいると車が必要なので、以前までは譲ってもらった車にのってたけど、このたび、自分で選んで買いました。中古。選んだってっても、友達が車を探してて情報提供していたら、回ってきた情報の中で気になったものがあったので、それにしました。パジェロミニのミッション。明るい紺色です。色がはげてきていますが、ミッションだと、整備すれば随分長く乗れるようなので、整備しまくって長くおつき合いできたらいいなーと楽しみにしています。そういえば、学生のときから乗ってる自転車も紺色で、私は紺色が好きみたいです。
中古のパジェロミニの以前の持ち主は改造好きだったらしく、車内に重低音のスピーカーがでかでかと設置してあり、LEDでところどころのライトの色が変わっています。ドアノブはなぜかボロボロで、どんな開け閉めをしていたのかこちらに想像させます。でも、こんなにも乗り回した車ってちょっとおもしろいなーと思って、気にいってます。私はその車を、自分のお金で買いました。10万円にも満たない買い物ですが、「未来につれていこう」と久しぶりに思った買い物です。ゲームセンターみたいなペダルを踏んで、ブオンブオン音を出しながら、乗り馴れないクラッチペダルを踏んでいます。
2013年04月18日 BLOG