ずれ

作業机の高さが微妙に違うこととか、コーヒーの味が少し変わったこととか、お風呂場が若干使いにくいとか、服が整理できてないこととか、コショーのミルがいいのが見つからないとか、カーテンの長さが気に食わなかったり、喉になにかつっかえがあることとか、何か決定的なコートと帽子がないこととか、読んでない本が溜まっていることとか、この時期になるといろいろと気になってくる。お金があれば、というよりは、時間があれば、それについてゆっくり考えて行動にうつせるのに。朝おきてすぐ、仕事に向かおうとするのを抑えて、朝ごはんを食べてみるけど、ごはんを食べながらも、迫り来る仕事のことばかり考えていて、なんだかなー。と憂鬱になる。ごはんを食べてるときぐらいは、別のこと考えるようにしようかな。みんな同じ日々をおくっているのだろうけど、それはそれでなんだかなー。憂鬱になると思い出したくないことまでいろいろ出てきて、堂々巡りで。堂々どころか、落ち込む一方で、だから眠たくなるまで家を出て、人と会って気を晴らす。どうでもいい、あまり考えなくていい話をして、重たい目をして夜中に歩いていたら星がいっぱい見える。もう冬。家にかえると、犬が不機嫌で部屋を散らかす。不機嫌の理由はわたしにあることは知っている。踏ん張りどころというけれど、自分の中のダラけた私が、でろーんとセーターの隙間からにじみだしてる。