8年

たみを開業して8年が経った。いろんなことが、毎年おきて、あっという間だった。今日は三八市という朝市があって、久しぶりに足を運んだ。コロナのことがあって、この町で集まることは簡単じゃなくなったので、朝市でいろんな人が「久しぶり！」と声をかけて、大人になってたり、痩せてたり、太っていたり、こどもがいたり、新しい出会いがあったり、朝市だけでいろんな情報が行き交った。この町は、どんな世界になろうとも、変わらずこうして「久しぶり！」って顔を合わせるんだろうなと無敵にさえ感じた。

それでも生きることは有限で、ここに姿を見せない人もいるし、この世にいなくなった人もいる。過去をふり返れば、ここにいない人は記憶力のすくないわたしが思い出すだけでも結構いて、あのときの眺めた光景は、私の頭の中で美しい映像のように再生されるが、全部をつなげて今、現在にアウトプットするには、技術が足りない。私が今、できることは、あのシーンを忘れないように、何度も頭の中で再生することぐらい。だけど、もう少し、何かないかな。そろそろ次の方法を考えないと。