大きくて実態のない何かに
わたしよりはるかに大きくて、誰がつくりはじめたのかわからないぐらいの流れにわたしという身体を支配されたくない。支配されたくない。という感覚は、いつのまにか芽生えていて、自分が今どう見られてるのか、を幼いながらに気にしていた見え方と自分の身体の違和感とをバランスとることに、必死になっている。かといって、わたしという身体は別に、わたしだけで成り立っているわけではなくて、環境によって選んでいることもわかっているし、それが気持ちいいことは知っている。でも、誰かの素振りをみて、やっぱり怒りが生じるのは、わたしはそういった流れに支配されないように、正面から戦おうともせずに。ひとつの抵抗力として、ものをつくることに対する期待を強く持っていて、そうじゃないものを見たときの、怒りといったら、大人げないほど、喧嘩っぱやい。過度な期待をするのは、危険だからしたくないのだけど、それ以外の術はいまのところみつからないから、仕方がないよね。
2015年12月16日 BLOG