おかやま
岡山県にいってきた。真庭市、赤磐市と牛窓と児島を訪ねる。それぞれ、一件の店にたずねることが目的なんだけど、下道でいくとぐねぐねと知らない道を車で通るので、たのしい。岡山と鳥取の県境は山しかなくて、一車線の道路をぐねぐねとナビされながらいく。ここはどこかなーという気持ちで、小さい画面の、手前の道しか映ってない地図を頼りにアクセルをふむ。一人で運転してると、山々の間に、一人しかいない気持ちになって、昼間でよかったけれど、夜なら発狂しそうな静けさだろう。女子高生が3人、車が通ってない道路にあるバス停でバスを待ってるのをみかける。ほんとうに昼間でよかった。
どこの店もいい店で満足する。いままで岡山市内しかいったことなかったけど、どこもよかった。風景がよかった。一人で運転してると停車するのが面倒になって、お昼ご飯を食べ損ねる。暑くて、のどが乾いたので、コンビニで休憩する。お店によって扱ってるものはそれぞれ違っていて、それをわたしは車で横断しながら連続してみるわけだけと、そうすると、何かがつながってみえることがあって、そのつながりについて、ぼやぼや考える。あの町のあの店と、この町のこの店は、わたしにとってつながっている。久しぶりに自分の好きなものについて考えた。仕事のことで考えないといけないことがあったけど、それを保留して、自分の好きなものについて考えていたが、考え詰めるのは苦手なので、すぐ飽きちゃって、音楽聞いたり、森の方を見たりして通過していく。でも、ふとぼやぼやと、自分の好きな感覚がおりてきて、でも考えようとしたら、また遠くにいって、その繰り返しが車の中で続いた。自分の輪郭なるものは、仕事でわかってくるけれど、自分の中心みたいなものは、カタチのあるものに出会ったり、触ったり、感じていかないとわからないもんだな。頭では全然わかんないや。
おかやまに住むみよちゃんと久しぶりに話をする。彼女と話をするときは、事前に話そうと思ってたこと以外のことばがぽろぽろ出てくる。彼女の質問はおもしろいのでつい考えてしまうから。でも、結果的に話したかったことが話せたり、先延ばしになったりすることもあるけど、先延ばしになってもいいぐらいのことなんだと思うから、だいじょうぶ。彼女は光がきれいな平屋の貸家に住んでいて、うらやましく思った。おかやまは光が透明で、強い。空はスカイブルーで恥ずかしいぐらいさわやかな色をしてる。黄色い花がよく似合う。みよちゃんの家にはみよちゃんの好きなものしかない。嫌いなものはもちろん、ちょっとだけ好き、なものもない。みよちゃんらしくていい家。私ならどんな家に住むかなー、どんな日用品を使うかなー、とがんばってイメージしてみたけれど、現実的じゃないから途中でやめた。でも、私なりの場所を少しずつつくっていくのは、楽しいことだと思うので準備していこうと思う。
2015年05月30日 BLOG