自分の手を信用できるかどうか。
自分の手だけでなくて足、身体をどこまで信用できるかを最近考えていて、車の上にロングボードを自分でロープでしばったんだけど、いつもは三宅くんがちゃちゃっとやってくれていたので、自分でやったことはほとんどないから、自分でロープを結んで、高速道路にのったときのハラハラ感がはんぱなかった。念には念をと、結び目を車のドアではさんで、ガソリンを途中でいれるときに、もっかいチェックしたりして、終始ドキドキした。サーフィンをしているときも、去年はゆるやかな波にのっていたのと、今年初のサーフィンで身体がなまけてるのと、いつもとは全然大きな波だったので、まあ、結構こわいくらい迫力があって。始めはびびりながらキャーキャー声を出して立ち向かってたけど、口をあけると海水がはいってくるから、声も出さずにふんばらないといけない。しかも、ロングボードにしっかり自分の手でしがみついてないと、でかい海にふっとばされる。ふっとばされるだけならまだマシだけど、身体全部で受け止めちゃったら、むち打ちになりそうな力と痛さがあって、なんかもう、殴られてる感あるし、ロングボードが自分にぶつかってくるから、なんとしてでも自分の手を信用しないといけない。そうしないといけない、は、危機感さえあって、殺気がかってる海をみて、ニヤニヤする。山をのぼるときも、自分の背中に自分のための着替えやエネルギーを補充したバックパックを背負ってのぼる。まだ往復3〜5時間ぐらいの山しか登ったことない程度だし、別に得意ではないけど、(むしろ苦手な方だと思う)自分にエネルギーがなくなった場合、何を欲してるかとか、どんな衣服を着れば、気持ちがいいかとか、気持ちがさがったらどうしたらいいかとか、自分のことを管理する感じがおもしろい。岩肌や苔まみれの石をどのように乗り越えていくかも、自分の身体がどうやってバランスをとってるかがわかると、すいすい進む。両手をつかうと楽だとか、足を地面にしっかり踏むと足首をいためないとか、装備があればもっと負担が軽くなるらしいけど、なるべく装備は持ちたくない。石川直樹が「全ての装備を智恵に置き換える事」という本を出していて、まだ読んではないけど、タイトルだけでなんだか納得できる。手や身体の筋力的なこともそうだけど、自分の手なり、身体なりに出来ることを信用できるところまで試してみたいし、試すのが最近おもしろいと思っている。
2014年07月24日 BLOG